9.11のあと、アメリカ人の多くは、飛行機の代わりに車で移動しようと決心した。車の方が安全だと感じられたのだ。さらに空港での、突発的に設定された新しいセキュリティチェックのわずらわしさを考えれば、車のほうが楽なことは確かだった。9.11以後の数ヶ月間に、攻撃以前の同じ時期に比べると、飛行機の乗客数は約17%減少した。一方、政府の概算によると、車の走行距離は約5パーセント増えた。
だが、常識を覆す恐ろしいことが起こった。9.11以降の2年間に、飛行機の代わりに車で移動していたために、2302人がよけいに亡くなったと考えられるのだ。これはコーネル大学の3人の教授が2006年に行ったアメリカの自動車事故についての調査結果である。